「Excelで時間短縮」について

どういった理由でこのような業務メニューを作成したか

これまで自分が主にExcelを使って行ってきた作業時間の短縮の方法を他の人にもお伝えしたいと思ったからです。とはいえ、自分が作成したExcelのワークシートやマクロが最良のものではありませんので、私が作成したものを参考にしてより良いものを作っていただきたい、とも思います。

2016年の秋までは税理士法人に勤務していたのですが、勤務していたときは入力作業や転記作業が多く、私はそれが大変面倒で苦痛でした。当時は、こういう面倒な作業はExcelでプログラムをつくることによってもっと簡単にできるのではないかと漠然と考えていましたが、業務量が多かったため作業をこなすことで手一杯で、効率化の方法について考える時間も取れませんでした。

事務所を辞めてからは時間に余裕ができ、またパソコンや税務システムも自分で自由に使用できるようになりましたので、作業の効率化のために思いついたものをExcelを使っていろいろと作ってきました。

実際の業務で使っていて役に立っていると思っているものには、こちらの記事「Excelを使って役に立ったと思うこと」に書いたもの以外に以下のものがあります。

・税理士業務で(株)日税ビジネスサービスの報酬自動支払制度を利用しており、顧問先への請求・口座振替のデータを取得することができます。税理士事務所の帳簿を作成するに当たって、それを元に売掛金の計上・回収のデータを作成して会計ソフトのJDLIBEX出納帳にCSV入力しています。(最初はVBAで作成しましたが後にPythonで作成し、今はPython版を使用しています)

・年に1回税務署に提出する、「税理士等関与納税者名簿」をExcelで作成しています。先程の報酬自動支払制度で取得できる関与先一覧のデータとJDLの税務システムの会社基本情報のデータを突合してExcelの表を作成しそれをPDFファイルに出力、電子申告で提出しています。

・Excelではありませんが、税理士事務所の業務契約書をWordの差し込み印刷を利用して作成しています。顧問先が法人でも個人事業者でも基本的な文面は同じにしておいて、表示する項目を法人と個人事業者で切り替えるようにしています。例えば、法人なら「法人税」と表示し個人事業者なら「所得税」と表示させるとか、法人なら会社名を表示し個人事業者なら何も表示しない、といった具合です。

これらはいずれも税理士業務向けのものになります。手入力で行うとかなりの手間がかかり、また間違いも犯してしまいやすいと思いますが、仕組みを作ったおかげで簡単な手順で行うことができるようになっています。

自分がいずれ税理士の仕事を辞めるときのことを考えると、これまで自分が考えて作ってきた仕組みを今のうちに他の人にも教えたいと思うようになりました。特に、自分よりも年齢の若い人が、無駄な作業に貴重な時間を費やしてしまうことが大変もったいないと思いますので、そういったことがないようにして欲しいなと思います。

私が書いたブログ(税理士 瀧本のブログ)の記事を見て、そこに掲載されているExcelのワークシートやVBAのプログラムを見てそれを参考に自分で仕組みを作っていただければそれが一番良いのですが、自分でやってみたいと思っていてもなかなか始めることができない人の最初の手助けになれたら良いなと思います。

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