freeeを利用しているお客様が、今3期目を迎えています。会社を設立したときにfreeeを導入し、私も初めてfreeeに触れることになりました。約2年間freeeを利用した私の感想です。
すべてにおいて動作が遅いです。何かデータを修正した後で試算表の金額を確認する場合にはブラウザで再表示をさせ、試算表の該当の部分まで画面をスクロールさせる必要があります。また、仕訳帳をCSVファイルに出力したり、Excelで作成したデータを入力したりするのも時間がかかります。
全般的に文字が小さいです。試算表に表示されている金額をクリックすると明細が表示されるのですが、その文字が小さくて読みづらいです(若い人なら全然大丈夫なのかも知れません)。
これらのことから、元帳の内容を確認して異常値を見つける、ということがやりにくくなっていると思います。
預金の総勘定元帳の表示の順序が元々の順序と違ったものになってしまいます。日付と金額は変わっていませんので問題ないのかも知れませんが、入出金の確認がしづらくなります。取引の内容を更新するとその取引の仕訳が最後に表示されるようになるらしいです。
例えば元々の入出金では振込した金額の次に振込手数料が表示されていますが、その振込手数料について何か処理を行うと振込手数料がその日付の最後に表示されるように変わってしまい、振込した金額とは離れたところに表示されます。
仕訳を自由に作成することができません。取引に応じて仕訳を作成する、という考え方ではなくて、取引を登録するとそれに対応した仕訳を自動で作成する、という考え方であるように思います。そしてその取引からどのような仕訳を作成するかについてはルールがあり、そのルールを外れた仕訳を行うことはできず、どうしてもその仕訳を行おうとする場合には振替伝票を作成する他に方法がなくなります。
freeeから出力するCSVファイルは、本体の金額と消費税額が2行で1組になっているという、弥生会計とかJDLIBEX出納帳などとは全然違った形式になっていますので、これをそのまま利用して資料を作成するのはちょっと難しいのではないか、と感じます。
いろいろ使いにくい点ばかり並べてしまいましたが、CSVファイルではなくExcelのファイルからでもデータのインポートができる、というのは良い点だと思います。Excelのファイルはxlsxのファイルにもxlsmのファイルにも対応しており、ワークシートに計算式が入力されていても計算結果のデータをインポートできます。
また、インポート履歴を削除すると作成された仕訳も削除されるようなので、バックアップを取ってからインポートする必要がなく、便利だと思います。