消費税の軽減税率の導入に伴う入力システムの見直し(1)

Excelのマクロの修正

消費税の軽減税率の導入に伴いExcelのマクロを修正しなければならなくなりました。

税務顧問をしているお客さんの中でこちらで会計ソフトへのデータ入力を代行している場合があるのですが、会計ソフトに直接データ入力するのは非常に時間がかかるため、ほとんどExcelで入力してそれをExcelのマクロで入力用データに変換して会計ソフトに取り込むというかたちにしています。

会計ソフトに直接入力するよりもExcelのマクロを利用した方が入力も早いし他の仕事の場面でも利用できるようなExcelのマクロの知識が身についていいかなと思ってこのようなかたちにしています。

消費税の税率については今まではすべて8%でデータを作成していたのですが、今後は標準税率の10%と軽減税率の8%のデータが頻繁に混在してくると思われますので、入力用データを作成していたExcelのマクロを全部見直して10%と8%を区別して入力できるようにしなければなりません。

売上のデータを確認するための資料の変更

もうひとつの問題は売上の入力用のデータを確認するための資料が変更されることです。

これまでは税率がすべて8%だったので、例えば小売店の日々の売上データは現金の売上高の合計をすべて8%で入力すれば良かったのですが、これを10%と8%で区別して入力しなければならないため、日々の売上の集計票に10%と8%が区別して表示されている必要があります。

もし集計表に10%と8%が区別して表示されていないとしたら個々のレシートの控をすべて集計しないといけないことになります。事業者側の経理処理の負担を考えて、レジの仕様としては税率ごとに区別して表示されるようになると思うのですが、実際に確認してみなければなりません。

またクレジットカードの売上については、これまではクレジットカード会社から送られてくるクレジット手数料の計算書を見て入力していました。クレジット手数料の計算においては税率が10%でも8%でも関係ないことから、恐らくこの手数料の計算書には税率ごとの金額は表示されないだろうと思っています。ですから、クレジットカードの売上についてはレシートの控をすべて集計しないといけなくなるのではないかと思っています。

請求書や領収書の変更

相手方から受け取る請求書や領収書については、10月1日以後、「標準税率の税込金額」と「軽減税率の税込金額」が区別して記載されているかどうかを確認しなければなりません。

区別して記載されていないのであれば、その請求書・領収書の全体が標準税率のものであるのか軽減税率のものであるのかを判断しなければなりません。

今までは日付と税込金額を見つければ良かったのでそれに比べると手間が増えます。請求書・領収書は相手方によって様式がさまざまですので、必要なデータの読み取りには今まで以上に時間がかかることが予想されます。

 

 

 

 

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